エジェクタ
エジェクタは、噴射蒸気他を駆動源とする、機械的駆動部の無い真空ポンプです。
構造が簡単で、故障もほとんどありません。操作も簡単で、大排気容量のものが製作できるため、 溶鋼ガス設備や重合設備を始め、いろいろな分野で利用されています。 エジェクタは単独で大気圧まで圧縮ができ、また直列につなぐ事によって、より高真空を得ることができます。 他の真空ポンプと組み合せて、真空排気システムとして使用することも可能です。
大阪真空では、用途により色々な駆動源のエジェクタシステムを製作いたします。
最も一般的な例としては、水蒸気を使用する「蒸気エジェクタ」があります。その他にも、用途にあわせて「空気」「水」などを駆動源に使用できます。また、耐蝕性材料を始め色々な材料による製作が可能です。(例:チタン)
大阪真空は、高い技術の蓄積と多くの実績をもとに、お客様の要求に合わせたエジェクタシステムを提供します。
産業分野
- 金属/鉄鋼
- 化学
- エネルギー
- 素材
- 医療/医薬品
- 食品
- 重電
- 搬送
エジェクタの種類
蒸気エジェクタ
気体を駆動源とし、気体を吸引・排気するエジェクタです。構造が簡単で故障が少なく、扱いやすいのが特徴です。
また、エジェクタを直列に数段配置することでより高真空の領域まで到達することができます。
蒸気エジェクタ断面図
特長
駆動部がなく、潤滑油を使用しないのでダストを含む高温ガスを取り扱うのに最適。
耐蝕性材料を自由に選択でき、大排気量のものも簡単に製作できる。
他の同容量の機械的真空ポンプに比べて製作費が安価。
サーフェイスコンデンサを使用することによって、プロセスガスによる冷却水の汚染がありません。
駆動部がないので、故障がほとんどなく、操作が簡単です。
材質
| 主要部品 | 標準の場合 | 耐蝕性を要する場合 |
|---|---|---|
| 吸入室およびディフューザ | 標準の場合 鋳 鋼炭素鋼 |
耐蝕性を要する場合 ステンレス鋳鋼、ステンレス鋼、チタン、ハステロイ、モネル、カーボン(外筒炭素鋼) |
| ノズルおよびノズルホルダ | 標準の場合 ステンレス鋼 |
耐蝕性を要する場合 チタン、ハステロイ、モネル、カーボン |
| 駆動蒸気管 | 標準の場合 炭素鋼 |
耐蝕性を要する場合 ステンレス鋼、チタン、ハステロイ、モネル |
作動原理
蒸気エジェクタは ノズル、吸入室、ディフューザ 等で構成されています。
まず駆動蒸気(通常は0.25~1.6MPaGの乾き飽和水蒸気または微過熱水蒸気を供給する)はノズルを通過するとき、供給圧力から吸入室内の圧力まで圧力を減少させます(断熱膨張)。この圧力減少分は運動量に変わります。ノズル末広がり部を通過する事でさらに加速され超音速流となり、吸入室、ディフューザへ噴射します。
次に駆動蒸気によりディフューザ先細部に形成された負の圧力勾配や駆動蒸気との混合によって、吸入気体は加速されます。そして、駆動蒸気は、ディフューザ喉部で衝撃波をかいして亜音速まで減速され急激な圧力上昇が起こります。さらに末広がり部において若干の減速と同時に圧力回復してディフューザをでます。
以上は背圧(ディフューザ出口の圧力)が最高放射圧(許容背圧)と呼ぶある値を越えない場合の様子であり、この場合駆動蒸気と吸入気体はディフューザ内でいったんは全て音速以上となるため、ディフューザ出口の変動や変化は吸入口側へ伝わることがありません。したがって吸入特性は背圧に影響されません。
一方、背圧が最高放射圧を越えた場合は、吸入気体は音速未満の部分が残ったままディフューザを通過します。このため吸入特性は背圧に依存し、吸入圧力の脈動の原因になることがあります。これらの現象はエジェクタの大きな特徴と言えます。
