大阪真空とは

大阪真空とは

身近な真空例

真空技術は、鉄鋼・食品・医薬品・繊維・ペットボトルなどといった日常生活に密着したものから、 半導体・FPD(液晶、有機 EL)・LEDなどの電気・電子製品の中心となっているものなど、活用分野は大幅に拡大しています。その中から一例をご紹介いたします。

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お湯を注いで使います

液封式真空ポンプイメージ

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液封式真空ポンプ

水蒸気やほこりを伴う気体の排気に強い真空ポンプです。ポンプ内に水を入れて使用する場合が多いため、水封式真空ポンプとも呼ばれています。


ルーツ真空ポンプイメージ

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ルーツ真空ポンプ

まゆ形ロータを回転する事により圧縮・排気を行う真空ポンプです。油回転真空ポンプなどの前段に取り付け、排気速度を増大させるということからメカニカルブースターとも呼ばれます。


真空凍結乾燥装置イメージ

共和真空技術株式会社様 ご提供

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真空凍結乾燥装置

真空チャンバー、冷凍機、真空システムなどで構成されています。真空システムには、液封式真空ポンプとルーツ真空ポンプが採用されています。


フリーズドライ製品

解説

お湯を注ぐだけですぐに作ることができるお味噌汁やコーヒー、カップラーメン。これらには、フリーズドライ(真空凍結乾燥)という技術が使われています。私たちが生活する大気中であれば、水分は通常100℃で蒸発します。しかし、十分に圧力を下げて真空にすると、-30℃以下で蒸発させることができます。食品中の水分が固体(氷)から気体(水蒸気)へ一気に変化して蒸発することで、成分や風味を劣化させずに食品を乾燥させることができます。

大阪真空の液封式真空ポンプは、食品から発生する水分を含んだ気体を排気することができます。更にルーツ真空ポンプと組み合わせることでより高いレベルの真空を作り出し、より少ないエネルギーで効率よくフリーズドライ製品を作ることができます。

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毎日目にするもの

ドライ真空ポンプイメージ

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ドライ真空ポンプ

液体、油を使用しないポンプでクリーンな真空状態を作り出す真空ポンプです。


ターボ分子ポンプイメージ

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ターボ分子ポンプ

ターボ分子ポンプは高速回転するタービン翼によって気体分子を排気する、機械式真空ポンプです。最適設計された動翼と静翼により、効率的に気体を排気します。


真空蒸着装置イメージ

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真空蒸着装置

真空チャンバー、成膜機構、真空システムなどで構成されており、真空システムには、ドライ真空ポンプとターボ分子ポンプが採用されています。


スマートフォンのレンズとディスプレイ

解説

スマートフォンのカメラレンズや内部のセンサー、液晶・有機ELディスプレイ。これらには、真空蒸着という技術が用いられています。真空蒸着とは、容器内で金属を蒸発させ、対象物に皮膜をつける工法のことです。容器内を真空にすることで金属の蒸発温度を下げて蒸着を容易にし、更に残存気体分子に衝突させることなく対象物に均一な膜をつけることができます。

大阪真空のターボ分子ポンプは、大流量のガスを連続排気することができ、気体分子を機械的に排気(ダイナミック排気)するため、すべての気体に対してほぼ同じ排気速度を持っています。ドライポンプと組み合わせることで、オイルフリーの超高真空を作り出すことができます。

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空よりも高い場所で…

油回転真空ポンプイメージ

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油回転真空ポンプ

油回転真空ポンプは、大気圧まで圧縮できる機械的ポンプの中で、最も経済性・操作性に優れたポンプであり、 幅広い用途に対応しているため、世界中でたくさん使用されています。


ターボ分子ポンプイメージ

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ターボ分子ポンプ

ターボ分子ポンプは高速回転するタービン翼によって気体分子を排気する、機械式真空ポンプです。最適設計された動翼と静翼により、効率的に気体を排気します。


真空システムイメージ

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真空システム

直径13mもの大きな真空チャンバーを真空排気するために、当社の最大クラスの油回転真空ポンプ、ルーツ真空ポンプ、ターボ分子ポンプを組み合わせた真空システムが採用されています。


© 宇宙航空研究開発機構(JAXA)

人工衛星の宇宙試験

解説

人工衛星が宇宙環境で上手く動くかどうか試験する設備に、当社の真空ポンプが使用されています。宇宙環境は地上とは異なり真空状態です。加えて微小重力、高真空、大きな温度差、宇宙放射線などといった特徴がある過酷な環境です。そのため、人工衛星が丸ごと入る直径13mの大型の設備を用いて、宇宙環境に耐えられるかどうか様々な試験を地上で行っています。

大阪真空の油回転真空ポンプは、耐久性に優れ、構造上、吸入空間を大きく取る事ができ、効率的排気が可能で、大型ポンプに最適な構造です。更に大型のターボ分子ポンプと組み合わせることで、大流量のガスを連続排気することができ、より高いレベルの真空を実現できます。