事例紹介

製薬工程における真空乾燥用真空排気システムの紹介

 

1950年創業の大阪真空は、真空ポンプ・真空システムの専門メーカーとして、創業以来70年の歳月のなかで蓄積された技術力と豊富な実績を生かしお客様に最適な「真空応用製品」を提案することができる企業です。 

今回は、製薬工程の真空乾燥プラントに採用された、2段式ルーツ真空ポンプと液封式真空ポンプを組み合わせたPRL真空排気システムを紹介いたします。

 

当社は、1980年代にがん治療薬製造パイロットプラントの真空乾燥工程にお客様のご仕様に適したPRL真空排気システムを納入いたしました。

その後、量産プラントに対応する為、お客様設備担当者、当社技術者と営業がお客様にご納得頂けるまで仕様の打合せを重ね、今回のPRL真空排気システムを完成させました。この当社のPRL真空排気システムは、安定した真空性能、運転の簡便さとAirブロー機構を設け容易なメンテナンスを実現したことが評価され、現在まで量産プラント用として多数納入しております。

 

[図2:2段式ルーツ真空ポンプと液封式真空ポンプを組み合わせたPRL真空排気システム]

 

PRL真空排気システムの特徴

 

化学および製薬プロセスにおいては、原料の特性を損なわない程度に熱を掛けて水分を除去する真空乾燥工程がありますが、製品の品質と生産効率を向上させるには、真空技術が重要なファクターです。 真空排気システムは、限られた真空排気時間を確保するために、乾燥処理圧力下で必要な排気速度を提供する必要があります。

 

当社のPRL真空排気システムは、単段もしくは複数段のルーツ真空ポンプ液封式真空ポンプで構成されています。 液封式真空ポンプは、大気圧まで圧縮できる真空ポンプで、水をはじめ様々な封液を選択できます。用途に応じた最適な封液を選択する事により、水蒸気や有機溶剤を含む気体(凝縮性ガス)などのプロセスで安定した排気性能を発揮します。加えて、簡単な構造で、取扱いも容易であり、故障が少ないなど運転保守の手間が省けます。また、封液をクローズド(閉サイクル)システムで循環することにより、排液量を最小限に抑えることができます。設備の安定稼働および信頼性で大きな優位性があるため、古くから化学・製薬業界で広く使用されています。

お客様のニーズに合わせて、1段や2段以上のルーツ真空ポンプと組み合わせることにより、中真空領域での大排気速度が省電力で得られ、より高い真空度も効果的に実現できます。

 

[参考:PRL真空排気システム系統図]

 

当社では、真空スイッチやインバーター、吸気口弁、アトモスタ用自動弁、逃し弁、バイパス弁などの組み合わせ、インターロック機能を備える自動運転制御盤、防爆対応などお客様の課題を解決できる真空排気システムを構築することが可能です。当社は、真空システムの設計、構成、製造において創業以来70年間に蓄積された技術力、経験と実績を有しており、お客様のご仕様に合わせて最適な「真空応用製品」を提案することができます。

 

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(株)大阪真空機器製作所



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