事例紹介

「人工流れ星用真空チャンバー」のご紹介

2016年9月、大阪真空は横幅約2m×奥行約3m×高さ約2mの人工流れ星用真空チャンバーを完成させ、株式会社ALE様に納入しました。

 

ここで「人工流れ星」とは何か、「人工流れ星用真空チャンバー」とは何か、説明したいと思います。

 

宇宙空間の小さな塵が地球に入ってくる際、大気圏での摩擦により燃えて輝きます。これが流れ星です。ALE様は、その様な自然現象を再現する為に1cm大の粒子を作って放出する装置を人工衛星に搭載し、宇宙空間で放出することで人工的に流れ星を再現することを試みました。これが「人工流れ星」の仕組みです。

 

人工流れ星の仕組み①(提供:ALE様)

 

この粒子を宇宙空間に放出する「放出装置」の開発において、真空中での動作実験(放出する速度・位置・方向の制御)を行う為に、真空チャンバーが必要となります。

 

人工流れ星の仕組み②(提供:ALE様)

 

我々は、人工流れ星の実験に最適な真空チャンバーを製作する為打ち合わせを重ね、真空チャンバーを完成させ、納入しました。納入後ALE社様は実際にチャンバー内を真空状態にすることで宇宙空間に近い状態を模擬し、十分な放出実験を行い、「放出装置」の信頼性と安全性を確認されました。

 

当社製真空チャンバーは中低真空状態での厳しい試験に耐え、中低真空状態を保持したまま試験を続ける事が出来ると、ALE社様より高評価を得ています。

 

当社製人工流れ星用真空チャンバー(提供:ALE様)

 

この人工流れ星はライブやスポーツイベント等、様々なニーズに合わせて世界中の希望の場所に発生させることができ、直径200kmエリアで、一同に見て楽しめる巨大エンターティメントとなっています。

 

人工流れ星のイメージ(提供:ALE様)